福祉業界一筋でやってきたけんさんです。今回はぼくが現場で経験したことをもとに、福祉業界のこれからを予想してみたいと思います。

 

結論から言うと、生易しいものではないと思いますよ。雇用が安定しているからといって、今まで通りボーっと過ごしていたら、引き返せないところで人生積んじゃいますよ。

 

福祉業界の未来は不透明

福祉業界は安定しているイメージあると思いますけど、ぼくはとてもそう思えないんですよね。むしろ昔から常に見通しは不透明だったんじゃないかと思います。その理由を挙げてみますね。

 

大前提として国にお金がない

日本って赤字大国じゃないですか。景気対策でいっぱいいっぱいで、福祉のような社会保障制度にお金を回す余裕なんか、本来ないんですよ。それでもって日本は先進国の中でも特に高齢者の割合が高いので、それだけでも超お金がかかるんです。国って、もうギリギリで制度崩壊しちゃうって時、どうするかと言うと、制度そのものを変えてしまいます。

 

福祉施設は国の制度に沿って経営しているので、制度が一変すると、とたんにこれまで順調だった事業が赤字になったり、新しい事業を始めざるをえなかったりで、大混乱するんです。実際、障害者分野でそれまでの措置制度から自立支援制度に変わった時は、業界に激震が走りました。

 

「自分は末端の職員なんで、制度とか法律興味ないし」とか思っている人、やばいですよ。

AI・ロボット技術の加速

技術はどんどん進歩しています。これを実現するのは100年ぐらい先だろうとか言われていても、何らかの技術的ブレイクスルーがあると、進歩したりします。AIが人間の医者より正確な診断をしたとニュースになったことがありましたよね。医者は専門外のことに比較的疎いので、AIの方がトータルの診断力に優れるという時代がすぐそこに来ています。これ、そのまんま福祉でも言えますよね。

 

何となく福祉施設に就職して、何となく勤続年数重ねて、年功序列で役職について偉そうにしている人とAI、前者が優位性を保てるのはいつまでなんでしょうね。

 

同時に世界中でロボット技術の開発が進んでいます。AIとロボット技術が合わさるとどうなるか。人間要らなくなりますね。何の専門性も無いような人よりロボット、気を使わなくていいから人間よりロボットという時代がきますよ。

 

さっきも言いましたが、国にはお金が無いんです。福祉関係の経費で大きいのは人件費です。これまではとりあえず頭数そろえるために人材をかき集めていましたが、技術が進歩するとその必要はなくなるんです。その時が来れば、国は人件費と言う経費削減するために大々的にロボット化を推進するのではないでしょうか。

社会福祉法人も民間並みの経営力・経済貢献が求められている

これまでの社会福祉法人は利用者がいれば自然とお金が入ってきて、ざっくりとした経営でも順調に運営できたんですよね。でもこれからは違います。何度も言いますが、国にはお金が無いので出ていくお金を絞る方法を考えます。すると経営力や社会貢献などを尺度に、与えるお金を加減させるようになります。

 

一方で世論も「税金でやってんだからちゃんと経営しろ」だとか、「課税しろ」だとか、社会福祉法人に対する圧力は増すばかりです。

 

そうなると社会福祉法人もこれまで通りの運営は難しくなります。事業の見直し、人件費削減を主とした経費削減はまず最初に挙がってくる事項でしょうね。

利用者自身が要らないと言ってる

利用者自身は、必要な時に必要な支援をしてくれない職員なんて要らないんですよ。そんなのより命令を出したら確実に実行してくれるロボットの方が、いてくれてよっぽどマシって思っている人、けっこういますからね。

そうは言ってもリストラとかはないんじゃ?

福祉の雇用は社会保障的側面もあるので、そう簡単にリストラOKとかにはならないかもしれません。ただ給与体系や雇用制度は変わるでしょうね。

 

この業界、専門性が無くて勤続年数ばっかり伸びている人、たくさんいますが、そういう人に対してこれまで通りの給料を払う余裕なんてなくなります。ですからクビにはならなくても給料は減るでしょうね。ましてや延長雇用なんてしてくれるんでしょうか。代わりにロボット導入したほうがいいやって日が来ますよ。

じゃあ今後必要とされる人材とは?

今後必要とされるのは高度な専門性を持った人、マネジメント力があって経営を任せられる人でしょうね。

 

ロボットでも行き届かないところに配慮できる人、支援にロボットを最適に配置できる人、それは高度な専門性を持った人でなければできません。また、時代に柔軟に対応して、組織をまとめて動かしていけるマネジメント力がある人も、いまの福祉業界に圧倒的に足りない人材なので、重宝されるでしょうね。

 

逆に「介護には人の手のぬくもりが必要とか」、「人に寄り添えるのは人だけ」とか口先だけで言って、福祉や医療業界にロボットが入ってくることはそうそうないと楽観視している人なんかは、真っ先にロボットに取って代わられるんじゃないでしょうかね。

まとめ:今のうちに専門性を磨いておけ

いまは猶予期間のようなものです。技術が追い付いてくる前に、自分の専門性を磨いていきましょう。

 

そうは言っても、「うちの職場じゃ教えてくれる人もいないし、尊敬できる先輩もいない・・・」って人いますよね!

 

そういう人はさっさとその職場辞めちゃいましょう!

 

時間の無駄です。この先何十年もそこで働いて、40歳、50歳になったとき、高い専門性を持った自分を想像できますか?「ロボット以外に、あなたがいて良かった」と利用者から言われる自分になれそうですか?無理そう?じゃあそこ辞めちゃいましょう。早く良い職場、良い人物に出会って、自分の力を磨きましょう!

 

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